2019/07/30
長いタイトルがはいります長いタイトルがはいります長いタイトルがはいります
橋元:NANO-MUGEN Fes(ASIAN KUNG-FU GENERATION主催のフェス)ですね。横浜アリーナでやった時に、メインステージ以外にも会場内のセンテニアホールとかを余すところなく使っていたので、それを参考にして出来るだけ多くのステージ数を確保したいなと思い、そこから始めました。
――未鈴さんはでんぱ組.incとして出演しなかった年(2017年)が1年だけありますが、その時も個人としては出演していたので、初年度から毎回出られていることになりますね。
古川:初年度からになりますね。2010年に「@JAM」の前身的なイベント、「ヲタJAM」という秋葉原でのサーキットイベントみたいなのがあって、そこに出演させてもらたんです。当時アニメイベント、アイドルイベント、どこにも出られなかったでんぱ組.incが奇跡的に呼んでもらえたのが「ヲタJAM」だったんです(笑)。そういう氷河期時代からライブを見て頂いている橋元さんが、「@JAM EXPO」を始めると聞いたので、「でんぱ組.incとしても是非出たいです」と話して、それ以来ずっと出させて頂いています。私はでんぱがライブ活動を休止していた年も「司会とか何かないですか?」と言って総合司会をやらせてもらって(笑)。
橋元:何をするか決まっていなかったけど、未鈴ちゃんをどうにかして使えないかというところから始まって総合司会という役を作って(笑)、出てもらおうという話になったんです。
――@JAM EXPOとでんぱ組.incにはそんな深い関係があったんですね(笑)。
橋元:でんぱ組.incには毎年このフェスでトリを取ってもらっていたんですけど、2016年のライブがすごく緊張感のあるステージだったんです。それでライブをお休みしていた2017年を経て戻って来てくれた昨年は、気楽にライブをやってもらいたくてディアステージ(でんぱ組.incマネジメント)を紹介する1時間のスペシャルステージを作り、所属事務所の皆とワイワイと賑やかに出てもらいました。また、出演者の中で毎年結成する「@JAM ALLSTARS」※のメンバーには必ずでんぱ組.incメンバーがいて、でんぱが出ないとフェスの意味がなくなってしまうぐらい密接な関係性があるんです(笑)。そういう意味でも、2017年は未鈴ちゃんに司会をやってもらえてよかったです。
※出演アーティストによる選抜ユニットで、毎年異なるメンバーで構成される。
古川:やったことで司会っていう概念も生まれましたよね。だからそこの部分は切り開けたんじゃないかと、私は勝手に思っているんです(笑)。
――2018年と今年は総合司会から「親善大使」になっていますが。
橋元:でんぱ組.incがライブ活動を再開して忙しくなったから2日間の出演が難しくなったので、格上げして親善大使にしました(笑)
古川:それでいよいよ何をする人なのかわからなくなるっていう(笑)。
©︎@JAM EXPO 2018
――今年の「@JAM EXPO」にはテーマや特徴はありますか?
橋元:これはいろいろなところで話しているんですけど、一昨年までの4年間はやる度に赤字続きで、そんなフェスに意味があるのかって言われながら、毎年やる大義を作りながらやって来ていたんです。でも、去年から日本テレビさんやレコチョクさんといった強力なパートナーに入って頂けたので、自身の理想や夢ばかり追っていてもいけない、ちゃんとフェスを成功させないといけないと考えて、これまでと少しやり方を変えながら進めた結果、初めて黒字化しました。
古川:おぉー!
橋元:いやいや、逆に4年何やっていたんだと(笑)
でも、だからこそ今年もそれを踏襲していきたいし、初めて黒字が出た去年の実績をさらに大きくしたいと考えています。僕ら製作委員会の中には「@JAM EXPO」をもっと大きな会場で何日間もやりたいという夢があるんです。そこに向けた地固めもしたいと思っているから、あえて言えば、去年やったことをしっかりやろうというのがテーマです。来年は「@JAM EXPO」は7年目だけど「@JAM」としては10周年なので、大きな花火を打ち上げる準備をしたいなという気持ちでやっています。将来的には代々木第一体育館と第二体育館、外周を使ってフェスをやりたいです。それを何日間も都心での大型屋内フェスとしてやるのが夢なんです。
イベントではアイドルのセカンドキャリアとネクストシーンづくりも
――目玉がないとおっしゃいましたが、去年解散したベイビーレイズJAPANの高見奈央さんとPASSPO☆の森詩織さんが総合司会を務めることも話題になっています。昨今語られているアイドルのセカンドキャリア問題や、去年両グループともメインステージでライブをやって、多くのアイドルファンに送り出されたというストーリーもあります。そんなお2人を起用されたのはどんな思いからなのでしょうか?
橋元:グループが解散したあとアイドルを辞めたいという人や経歴を封印しちゃう人とかもいるけど、アイドルをやってきたことや現役アイドルに対してリスペクトを持ち続けている人も沢山いるじゃないですか。高見さんと森さんは正にその代表だと思うし、辞めたあとの今も彼女たちは一生懸命頑張っているからこそ、今の二人の目線で「@JAM」にのぞんでもらいたいなという気持ちがあって今回お願いしました。
古川:「@JAM」はそれがいいんですよ。アイドルフェスは沢山あるけど、「@JAM」は総合プロデューサーの橋元さんの顔が見えるから面白いフェスだと思います。それだけ愛を持ってこのイベントをやっているんだなっていうのが昔から伝わって来ます。人の心が感じられるフェスだと思っています。
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